仮性包茎手術では麻酔の使用が一般的

仮性包茎手術では包皮にメスを入れ、さらに縫合することになるケースがほとんどです。通常は亀頭を覆っている包皮を環状切除術によって切り取り、狭い包皮で圧迫されていた亀頭の先端を、全体的に露出しやすくします。

そして手術中の痛みを軽減するにあたっては、一般的には麻酔を使用することになります。この点、ペニスにメスや縫合を施したり、麻酔の針を刺すことを想像して、不安になる方もいるはずです。しかし日本の仮性包茎手術レベルや麻酔技術は世界でもトップクラス。手術中の痛みについては、過度に心配する必要はないと言えるでしょう。

また一口に麻酔といっても、必ずしも注射器のみを使用するとは限りません。例えば小さな子どもの場合には、できるだけ肉体面や心理面での負担を軽減するために、マスクから吸引させる方法を採用することもあります。あるいは大人であっても、いきなり局所へ注射器で麻酔をしない方法もあります。次にそれを詳しく紹介しましょう。

仮性包茎手術ではどんな麻酔の方法があるのか

大人が仮性包茎手術を場合には、局所麻酔を使用するケースが数多く目立ちます。そして局所麻酔では、ペニスの根元あたりに注射器を刺す方法が一般的。この際の痛みについては、患者の肉体面や心理面の個人差の他、医師の技術レベルによっても、痛みの感じ方に差を生むのが実情です。

ただしほとんどのケースでは、歯医者の治療でも経験する、歯茎への麻酔注射とあまり異ならない程度の痛みと考えてよいでしょう。もし痛みに過敏であったり、心理的な不安が強い患者さんに対しては表面麻酔、さらに全身麻酔を施すケースもあります。

表面麻酔は局所麻酔の前段階で行うもので、薬剤を含んだシールやスプレーを皮膚の表面に接触させることで、その後の注射の痛みを緩和する麻酔法です。全身麻酔ではマスク麻酔の他、静脈麻酔とった方法が採用されます。

マスク麻酔は口から吸引するものであるのに対し、静脈麻酔は薬剤の入った点滴によって、患者を睡眠状態にする方法です。全身麻酔の場合は、眠りから覚めると仮性包茎手術が終わっているので、手術そのものに恐れを感じる患者さんには安心です。

まとめ

ここまで見てきたように、仮性包茎手術では麻酔を使用するのが一般的です。そして一口に麻酔といっても、患者の肉体面や心理面を考慮しながら、実際の医療現場では様々な方法が採用されます。数多くの仮性包茎手術で採用される局所麻酔であっても、大きな痛みを感じないケースがほとんどなので、通常の患者さんは過度に心配する必要はないと言えます。

それでも安心できなければ、あらかじめ担当医師のカウンセリングを十分に受けて納得してから、表面麻酔や全身麻酔といった痛みの少ない方法なども、検討してみるとよいでしょう。